アンネの日記 増補新訂版(文春文庫)

【タイトル】 アンネの日記 増補新訂版

【 作者 】 アンネ・フランク

【 出版社 】 文春文庫

【ページ数】 597p

【あらすじ】

ユダヤ人、アンネ・フランクによる1942年6月12日(金)から1944年8月1日までの日記。

日記を書き始める前からユダヤ人排斥は始まっており、この時すでにさまざまな行動の制約が課せられている。

そうした中で隠れ家生活が始まり、彼女自身がどんな思いで生きていたか、

どれほど「解放」を待ち望んでいたか。

一方で思春期の少女らしい、時には感情的に、時にはとても理知的に、

日々の思いがつづられている。



【コメント】 

1942年6月12日。

その日はアンネの13歳の誕生日だった。

誕生日のプレゼントの一つとして、この日記帳が贈られた。

そしてその日から彼女は日記をつけ始め、ナチスに連行される数日前の1944年8月1日で終わっている。


日記自体は、親しい友人へあてた手紙であるかのように書かれているが、

最初から彼女がそのように書いたわけではないようだ。

とあるきっかけから、自分の書いた日記を公開できるように清書し始めているためだ。


それにしても、人生の中で最も多感な13歳から15歳という年月のすべてを、

ユダヤ人狩りから逃れるためとはいえ全くと言ってよいほど隠れ家から出ることもなく過ごす苦痛。

自分ひとりとか、最も気の合う友人とだけならばいざ知らず、

両親と姉、父の知り合いの3人家族、意外に厄介な8人目の同居人・・・



正直なところ、本書に関してはなかなか手を出せずにいた。

多感な少女の日記を覗き見るような気がして・・・

ただ、迫害された側の、ユダヤ人視点で当時の世界が語られている点からは

やはり一読の価値は高いと思う。

また隠れ家の詳細図も載っています。参考までに。


(タイトルを修正:改訂→新訂)





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